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関西ファミリーフィッシングの雑記帳

20年ぶりに釣りを再開した小物釣り師がお送りする 大阪湾岸 家族で楽しむ釣り情報

大阪湾で「波止からタチウオが釣れなくなるタイミング」を海水温から考察する

釣りコラム [魚種]タチウオ

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この記事を書いているのは12月中旬です。最低気温は1~2度、最高気温は10度ぐらい。

いや寒い寒い。歳をとるたびに寒さへの耐性が無くなっていってる気がします。ここ数年、冬はユニクロのヒートテックタイツが欠かせなくなりました。うっかり履き忘れて外出すると不安になる程度に必需品。NO TIGHTS NO WINTER LIFE。

しかし師走を目前にしたこの寒い時期でも釣り人は嬉々として釣りへ出掛けます。朝まずめ時なんて氷点下近いのになんでこんなに混雑してるん?ってぐらい。まあなんでかって分かりますよね?そう、まだ魚が釣れるから!水は熱しにくく冷めにくいにもの。だから意外とまだ海の中は温かい。だから魚もまだ元気。

とはいえ水温がある水準まで下がりきってしまうと釣れ難くなるのは事実。根魚はともかく回遊魚の釣りに対してはモロに影響を受けます。この時期、夏から秋はいくらでもサビキで釣れた小魚は日ごとに魚影が薄くなってきてるはず。それを追ってきているタチウオも同様です。

タチウオってわりと寒い時期まで釣れるけど何か目安ってあるんだろうか?いつまで釣れるか推測できるんだろうか?気になったので水温の降下とタチウオの釣果の関連について調べてみました。

シーズンによって終了時期に差がある

タチウオって冬でも釣れるのか

私個人の経験ではありますが、12月6日というのが一番遅くタチウオを釣ったタイミング。2015年末のこと。 

このシーズンはその後1月の後半までタチウオが釣れ続けた息の長いシーズンでした。

正直言うとそれまでタチウオは秋にだけ釣れる魚という固定観念がありました。その前の年、20年ぶりに釣りを再開した2014年は12月半ばには釣れなくなっていたのでそういうもんなのかと。なので2015年はお正月を過ぎても釣れているという情報を聞いて驚いたものです。

終了時期は水温に影響されるようだ

どうやらタチウオ釣りの諸先輩方や釣具屋の情報によると、終了時期は水温に影響されるらしい。水温が高いと終了時期が後ろにずれ込むみたい。

なるほど2015年末から2016年明けは暖かい日が多く、その影響で高い水温が維持された結果タチウオが1月後半まで釣れ続いたわけか。

釣果情報と水温情報を照らし合わせてみよう

じゃあその基準値ってあるんだろうか?具体的に何度まで下がると終了になるんだろう?この機会に釣具店の釣果情報と神戸周辺の水温情報を照らし合わせてこれを考えてみます。

釣果情報はお馴染みフィッシングマックスの釣果情報を参考にしましょう。釣れ具合の表現には皆さんそれぞれ思うところはあるでしょうけど、念入りに釣果を拾ってくれるおかげで「釣れ始めの時期」と「完全終了の時期」に関しては信頼できると思っています。ここの釣果情報から一番遅い時期までタチウオが釣れる南芦屋浜の釣果を調べ、そこからタチウオが消えた日をピックアップします。

水温については海上保安庁が発表している神戸港水温情報をもとにします。メリケンパーク付近にある桟橋の表面水温なので、そことは距離が離れた南芦屋浜では多少の差異があると思いますが、神戸付近のリアルタイムな水温情報を得られるのはここしかないので。

追記(2016/12/20):
調べるともっとピンポイントで水温を発表しているサイトがありました。

ちょっとサイトが使いづらいのとIPアドレスでサイトを運用しているのがひっかかりますが、併用して参考にするといいかもしれません。 

釣果情報から終了時期をピックアップする

フィッシングマックスの釣果情報で南芦屋浜の釣果情報からタチウオの釣果情報が最後に掲載された日付をピックアップしました。

  • 2012年…翌年01月14日
  • 2013年…当年12月30日
  • 2014年…当年12月23日
  • 2015年…翌年01月24日
  • 2016年…翌年01月13日

2013年元旦からの釣果情報が残っているようなので2012年のシーズンからピックアップ開始。”タチウオの気配あり”とかいう「さては貴様能力者か?」と言いたくなるような眉唾情報は省き、写真付きで釣果が残っているものだけ拾いました。シーズンによってプラスマイナス1ヵ月ぐらいの差がありますね。

各シーズンの12月から1月の水温をグラフにする

 続いて水温です。

神戸港水温情報ではエクセルデータを配布しているのでGoogleスプレッドシートにペタッとコピペしてサクッとグラフにしたものがこちらになります。

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どの年も2月の厳冬期に向けて10度ぐらいの水準に収束していきますが、年によって年末年始付近はかなりバラつきがありますね。その差3~4度ぐらい。たかが3度されど3度です。

ほら、人間でも42度のお風呂と45度のお風呂じゃ全然違うでしょ?42度は熱いけど入れるレベル、45度じゃちょっとした我慢大会レベル。ましてや変温動物である魚にとっては大きな差のようです。

ざっくり見た限り1月末まで「お前いつまで居んねん!」状態だった2015年は明らかに水温が高いですね。対照的に12月半ばには姿を消し「え?アイツもう帰ったん?」状態だった前年の2014年は見るからに低い。

終了時期と水温を照合してみえてきた「13度」の壁

以上2つのデータを照合して、各シーズンでタチウオの消息が最後に確認された日に★印を置いてみました。

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神戸付近における海水温の底は10度前後ぐらいなので、意外なほど低い水温でも釣れるっちゃあ釣れるんだなと。冬の釣り物に入れてもいいぐらいに。

水温とタチウオ釣果の期待度をまとめると

多少ばらつきはありますが、ここぐらいまでなら釣れるという最低水温の目安が見えてきました。もちろん自然が相手なのであくまで目安。水温も実際に釣場で計らないと必ずしも正確といえません。水温以外にもタチウオのエサとなる小魚、つまりベイトの回遊具合やその他の環境要因もあるので断定できるわけではありませんが、私の見解でまとめるとこうなります。

  • 「水温が13度以上あれば十分に釣れる可能性がある」
  • 「水温が13度未満になるとかなり厳しいが釣れないこともない」
  • 「水温が11度以下になったら諦めて来シーズンに備える」

 こんなところでしょうか。大阪湾奥のタチウオ釣りにおいて「水温13度」というのが釣れる可能性があるかどうか判断する境目といえるかもしれません。

よっぽど早い時期から寒くならない限りは12月中旬まで釣れる。その後は水温が13度以上を保っている期間が長ければ長いほどそれだけ遅い期間まで釣れ続けると。

2015年のタチウオシーズンが1月下旬まで続いたのは異例だったけど、水温だけをみれば当然のことだったんだなと理解できます。他の年のグラフと明らかに違うカーブを描いてますもんね。

実際11度以下になっても完全に姿を消すわけではなく何かの偶然で釣れることはあるようです。冬場のアジング、メバリングの仕掛けに食ってきたという話も聞きますし。

急激な水温の下降もマイナス要因

さらにもう一点、水温がタチウオの釣果に与える影響を挙げるなら、急激に水温が下がるようなタイミングがあれば一時的に食いが落ちるようです。タチウオに限らずどの魚でもその傾向はあるのですが。強い寒波が入って水温が急激に下がれば13度以上であっても一時的に食いが悪くなり、しばらくして水温が安定するとまた活発になり釣れるようになると。

さて今年2016年はどうなるか?いつまで釣れ続けるか?

長期予報では2016年12月の気温は平年並とのこと。ということは去年並とはいかずとも年内いっぱいは普通に釣れるんじゃなかろうか?水温とにらめっこしながらそんな期待をするのも悪くないかもしれません。

追記(17/01/17)
2016年のシーズンは1月13日を最後にタチウオの釣果が消えました。この次の14日から関西で大雪を降らせた寒波が到来して一気に水温が下がったことが原因と思われます。

そういえばその前の年の2015年シーズンも沖縄に雪を降らせた強烈な寒波とともにタチウオの釣果が消えました。

寒波の到来というのがひとつのキーになりそうですね。